イタリアの夏のバカンスは海で何もしないのがおすすめ
イタリアの夏のバカンスは、Villaggio Turistico(ヴィッラッジョ トゥーリスティコ)かサマーホテルで何もしないのがおすすめです。
なぜなら、これらの施設では、全てが一箇所に揃っていて、朝から晩までゆっくり本物のイタリア式バカンスが満喫できるからです。
おそらく「Villaggio Turistico(ヴィッラッジョ トゥーリスティコ)もサマーホテルも聞きなれない言葉だな?」と皆さん思われたと思います。
そうですよね。
これまでイタリアに旅行に行ったことのある人も、これから行こうと考えている人も、もしかするとこのような施設は使ったことも聞いたこともないかもしれません。
しかしこの記事を読み終わるころにはきっとご理解いただけて、ぜひ今度行ってみたいと思っていただけるのではないかと思いますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。
では、順を追ってお話していきましょう。
日本人が考えるバカンスとイタリア人が考えるバカンスの違い
突然ですが、皆さんはバカンスは大体いつごろ取っていますか? そしてそのバカンスを取る日数は年に何日間ぐらいですか?
3日間?それとも5日間ですか?
一般的に日本で長期休みが取れるのは、年末年始のお休みと夏のお盆休みと言われています。
一般的に、多くの日本人は、夏に海や山に出かけたりして休暇を過ごしたり、休み中に実家に戻って家族や親戚に会ったりお墓参りをしたりしますよね?
またゴールデンウィークには、有給休暇をその前後に合体させて長期休暇を取り、海外旅行に出かけたりする人も多くいます。
このように毎日忙しい我々日本人にもちゃんと休みがあり、少しまとまった長期休暇を過ごすという習慣もあります。
では、純粋に夏の休暇=「バカンス」としてレジャーに費やす日数は1年間にどれぐらいあるでしょうか?
おそらく一週間から長くても10日ぐらいではないでしょうか?
その期間あなたならバカンス先でどのように過ごしますか?
海に行きますか?それとも山で過ごしていますか?
多くのイタリア人にとっては、夏のバカンスは海でのバカンスを意味しています。
イタリア人にとっては、夏と海は切っても切り離せないものなのです。
イタリア人のバカンスシーズンはいつ?
イタリアのバカンスシーズンは、大きく分けると、春の復活祭の時期、夏休みの時期、それから年末年始の休暇の3つに分けられます。
この3つのうち休暇の期間が一番長いのが夏です。
イタリア人は夏にバカンスを約1ヶ月間ほぼ連続で取ると言われています。
これは、イタリアでは8月を中心にその前後の期間内にバカンスを取るというふうに法律で決められていることに由来します。
近年では、まるまる1ヶ月間連続で取れる人は少なくなってきており、20日前後のバカンスを夏を中心に取るというのが一般的になっているようです。
つまり、基本的に夏は1ヶ月間休暇がもらえてその月の給料も丸々出るのです。
バカンスを長くとると言われているイタリア人はいったいどこで何をしているの?
イタリア人は夏になると必ずと言っていいほど海に行きます。
というかずーっと海にいる人もたくさんいます。
海辺に別荘を持っている人も少なくなく、大都会であるミラノ市街であっても、8月の間はほぼお店もすべて閉まり、ほとんど人や車の往来はなくなり、完全にゴーストタウンのようになります。
つまり街中の多くの人々が、8月に集中してバカンスに出かけるのです。
それも特に海へ出かけるのです。
なぜなんでしょうか?
美しい海と海岸線に囲まれた国イタリア
イタリアは日本にも負けないぐらい自然豊かな美しい国土をもっています。
日本と同じくほぼ国土の全域は年間を通して穏やかな地中海という海に囲まれており、シチリア島、サルデーニャ島、イスキア島、カプリ島、エルバ島といった観光地としても有名な島々がたくさんありますので、行く場所には確かに事欠きません。