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【英語が一番でしょ】イタリア語を勉強する意味って?【欧羅巴の鍵】

最終更新: 8月13日

イタリア語を勉強する意味(理由)があるかどうかわからない人「イタリア料理や美術にはとても興味があるけど言葉は難しそうだな…。イタリア語のメロディアスな音が好きで勉強したいけど、将来仕事で活用できるのかな…。ミラノでファッションの勉強をしたいけど、英語だけじゃなくイタリア語ってやっぱり必要なのかな…。イタリア語を学ぶ価値やメリットを具体的に教えてください。」

本記事の内容

  1. 日本人にはイタリア語は想像しているほどハードルの高くない外国語である3つの理由

  2. イタリア語がヨーロッパ言語の中でも非常に重要な言語であり仕事でも使える実例

  3. 英語圏以外の海外で仕事をする上での注意点

この記事を書いている私は、大学でイタリア語を学んだ後、これまでイタリアと日本で約1000件近いイタリア語通訳・翻訳案件をこなしてきたプロのイタリア語通訳です。

近年は爆発的な訪日外国人観光客の増大と共に、主に通訳案内士として年間約200日ぐらいイタリア人観光客のガイディングの仕事を日本全国で行っています。

日本人にはイタリア語は想像しているほどハードルの高くない外国語である3つの理由

イタリア語とローマ字

日本人にはイタリア語の発音は難しくありません。というと、皆さん、「えーっ?!」と思われるかもしれませんが、順に説明していきます。

日本人はイタリア語の文章を学び始めた初日にすべてほぼ正確に音読できるんです。

日本では小学校の3年生でローマ字という日本語の表記方法を学びますよね。「ローマ字」。そうです、まさにイタリアの首都のある「ローマ」の「文字」です。

これは西洋で広く使用されているアルファベットを用いて日本語のことばの音を表記する方法で、ひらがなもカタカナも読めない外国の人が日本語の単語やフレーズを音として覚えるのにも役立っています。

このため、日本人はなんと小学3年生にして、英語を学ぶ前にイタリア語のことばの表記方法とほぼ同じような方法で、アルファベットでことばの音を表記する基礎訓練を既に受けているのです。

つまりこれはある意味イタリア語表記の基本の基本のようなものを無意識のうちに学んでいるといえます。

ローマ➡Roma 日本➡Nippon おめでとう➡Omedetou など

イタリア語の音と日本語の音

イタリア語は、その響きの美しさから、 “Lingua Musicale”(音楽的言語)と呼ばれていますが、実はイタリア語の音と日本語の音は非常によく似ています。

イタリア語と日本語は全く起源も文法も全く違う言語なのですが、いくつか大きな共通項があります。

その一つは、イタリア語も日本語もそれぞれのことばはほぼすべて母音で終わるという特徴です。例:Lamborghini➡ランボルギーニ Toyota➡トヨタ Lingua➡リングア Hakusai➡はくさい

えっ?!「ニ」も「タ」も母音じゃないんじゃない?

いえいえ、「ニ」も「タ」も「メ」も「ハ」もそれぞれの音を少し伸ばしてみると、すべて最後の音は、母音の「i」「a」「e」「a」で終わっているのがわかると思います。

そして二つ目は、英語やフランス語などの他の言語のように、日本人が非常に習得に苦労するようなあいまいで複雑な音がいくつかの例外を除いてほとんどないということです。

このため少しきちんとした発音矯正を受けさえすれば、日本人は他の外国人に比べてダントツに外国人アクセントのないきれいなイタリア語を発音できる可能性があるのです。

意外と日本人に身近なイタリア語のことば

日本人は知らず知らずのうちに既に多くのイタリア語の単語を生活の中で使用しています。

私が京都の大学でイタリア語を学び始めた1980年代に、京都駅前にある大きな地下街Portaが開業しました。そして京都駅の裏にはAvantiというショッピングビルも開業しました。(ちなみにPortaは「門」や「入口」Avantiは「~の前」や「前へ」という意味のあるイタリア語のことばです。)

それまで日本では英語やフランス語のことばを商品名や店名などに使うことが多く、イタリア語の単語をわざわざ使用するというのはこの2つの施設がほぼ初めてであったように記憶しています。

その後80年代半ばから日本には空前のイタリアブームが巻き起こり、イタカジ、イタ飯、イタ車といったイタリア物が大量に日本に流れ込みそれまでのアメリカ、イギリス、フランス物のシェアを猛烈な勢いで駆逐していきました。

その結果、昔から知られているグラツィエやスパゲッティだけでなく、ペンネ、ヴィーノ、バール、エスプレッソ、スプマンテ、ピッコロ、ビアンコ、カルボナーラ、モッツアレッラ、ジェラート、シェケラート、パニーノ、ピッツア、ピッツェリア、トラットリーア、カフェラッテ、ボナッペティート、アペリティーヴォなどの食品関連のことばだけでなく、ファンタジスタ、パッスィオーネ、ストラーダ、ガンバ、ムズィカといった他分野のことばの使用も非常に増えてきています。

イタリア語がヨーロッパ言語の中でも非常に重要な言語であり仕事でも使える実例

「長靴の国」?それとも「ヨーロッパの鍵」??

日本ではイタリアは「長靴の国」ですが、欧州では「ヨーロッパの鍵」とよばれています。

日本でヨーロッパの地図を見る時は、北が上、南が下になるように見ていますよね。そうすると地中海のど真ん中に本当に長いブーツ型をした国が見えます。まさしくこれがイタリア共和国ですね。

このためイタリアは長靴の(形の)国と親しみを込めて呼ばれています。

しかしヨーロッパでは少し違った見方もされています。まず先ほどの地図を180度回転させて北を下に南を上にしてみてください。

すると長靴がさかさまになった状態でイタリアが見えますね。そこでアルプス山脈の上辺りから長靴の先とシチリア島をくっつけるように眺めていると、今度は長靴ではなく中世の古い鍵に見えてくると言われています。

これはアルプス以北の北ヨーロッパ人が古代ローマ時代からルネッサンスの時代に栄華を誇った西洋文明、すなわちヨーロッパ文明の起源と文化教養の源泉に対する深い憧憬と尊敬の念が含まれていることを表していると言えます。まさに視点を変えると見え方も違ってきますね。

イタリア語はラテン語に最も近い言語です。

イタリア語は古代ローマ帝国の公用語であったラテン語に一番近い形を保っている近代言語です。

いうまでもなく、古代ローマ帝国の中心地は永遠の都ローマです。永遠の都といわれる理由は、古代遺跡や素晴らしい歴史的建造物そして無数の文化財が溢れているからですが、この街は少なくとも古代ローマ時代は世界の中心地でした。

そしてルネッサンスの時代以降も他のヨーロッパの国々から優れた芸術家たちがこぞってイタリアに美術や音楽を学びに来ていたのです。

つまり古代から西洋文明の首都であったのがローマで、そこの公用語がラテン語であり、その地域で話されていた言葉がイタリア語のもとになったのです。ですからイタリア語がラテン語に最も近い近代言語であるという訳です。

ラテン語はその後話し言葉としてはほとんど使われなくなりました(全くなくなったわけではありません。)が、現代でも生物の公式な名前など学術用語の表記方法などとして使用されています。

イタリア人訪日観光客の爆発的増大

日本政府観光局(JNTO)によると、2019年年間の訪日外国人数(推計値)は、前年比2.2%増の3188万2100人で、過去最多を更新したそうです。これは2011年に比べると5倍以上の数になります。

ちなみに訪日イタリア人数は2019年に史上最多となる16万人を達成しました。

これらの数の増大は政府の観光立国政策の推進やLCCの増加、円安、アニメブーム、日本食ブームなど様々な理由が複合的に作用した結果だと考えられます。このためイタリア語の通訳ガイドやアシスタントなどの慢性的な不足などが起こっている状態でした。

今はコロナウイルスの影響で完全にインバウンドの観光業は停止してしまっていますが、この問題が解決された後は、全く同じではないにせよ、おそらくまた似たような状況が戻ってくると予想しています。

私の場合2019年までの過去数年間においては、通訳ガイドとしての稼働日数は平均して年200日を超えていたと思いますし、もっと仕事を詰めて入れていればさらに数十日は増やせていたかもしれませんので、まだまだ新規参入のチャンスがある分野だと思います。

英語圏以外の海外で仕事をする上での注意点

英語が話せないヨーロッパ人

英語圏以外では英語が話せないヨーロッパ人は割とたくさんいます。

イギリスやアメリカそしてオーストラリアなどの英語圏であれば厳密にはそれぞれ差異があるにせよ、一応英語が話せれば仕事をすることはなんとか可能だと思います。

しかし、英語が公用語ではない国では、片言の英語でちょっと旅行するのと違って、現地で仕事をすることは非常に難しいと思います。

なぜなら日本人全員が英語を流暢に話せないように、外国でもアングロサクソン系ではない言語体系の国では英語が話せない人が非常に多くいるからです。これはロマンス語圏の国々で非常に顕著です。

そして日本語に様々なニュアンスや難しい表現などがたくさんあるように、各言語にも同じような深く広い語彙と表現の世界が横たわっています。

ですから、本当に外国で勉強をしたり仕事をするのであれば現地のことばをきちんと勉強する必要があります。

今では特に若い年齢層のイタリア人は、英語も昔よりは理解して話せる人が増えてはきている感じがしますが、かつてローマのレストランで、イタリア人のウエイターさんが日本人観光客が一生懸命オーダーしようとしていたホワイトワインの「ホワイト」の単語が全く通じず、とても困っているのを見かけたこともありました。

英語は世界の共通語ですが…

英語は確かに世界の共通語ですが、それはただ世界の最大公約数として認識されている公用語という意味です。

英語は世界の共通語、グローバル時代の国際人のパスポートなどとよく言われます。確かにそうゆう面はあると思いますし、近年さらにその傾向は強く、一概に間違っているとは思いません。

しかし、英語が話せたら世界中の国の人と自由に話せて、世界中のことがすべてわかるようになるというのは完全に間違った思考だと思います。

事実イタリアでは英語が話せるがゆえにうまく口車に乗せられて詐欺にあったり暴力バーに連れていかれてぼったくられたり、白タクのおじさんに身ぐるみを剥がれて高速道路に置き去りにされてというような話はたくさんありました。

ですから英語は世界の共通語ですが、同時に世界の最大公約数として認識されている公用語と認識し、他の外国語を学ぶ有用性や計り知れない価値を否定することは間違っていると思います。

まとめ

イタリア語は英語やフランス語と比べて通用する国が少ないために、マイナー言語とされていますが、通用する国が少ない=価値のない言語という考え方は間違っていると思います。

イタリア語はその適例で、西洋文明やヨーロッパ世界を形作ってきた偉大なローマ帝国のかつての公用語であったラテン語に最も近く、歴史と格式に満ちた素晴らしい言語です。

そしてあまり知られていませんが、世界中のありとあらゆるところに実はイタリア人移民がたくさんいます。

モナコ公国のモンテカルロに行ったとき高級ホテルやレストランではイタリア人がたくさん働いており完全にイタリア語で通じましたし、パリに遊びに行った時も八百屋などの商店のフランス人のおじさんたちは英語よりイタリア語で話した方がよっぽど話が通じていました。

ヨーロッパの鍵であるイタリアの美しい言葉を学ぶか学ばないかをもしあなたが迷っているとしたら、それはとてもとても時間がもったいないことです。迷いを消して今すぐ学び始めることを心からお勧めします。

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