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【英語が一番でしょ】イタリア語を勉強する意味って?【欧羅巴の鍵】

更新日:2020年10月15日

イタリア語を勉強する意味(理由)があるかどうかわからない人「イタリア料理や美術にはとても興味があるけど言葉は難しそうだな…。


イタリア語のメロディアスな音が好きで勉強したいけど、将来仕事で活用できるのかな…。


ミラノでファッションの勉強をしたいけど、英語だけじゃなくイタリア語ってやっぱり必要なのかな…。

イタリア語を学ぶ価値やメリットを具体的に教えてください。」

本記事の内容

  1. 日本人にはイタリア語は想像しているほどハードルの高くない外国語である3つの理由

  2. イタリア語がヨーロッパ言語の中でも非常に重要な言語であり仕事でも使える実例

  3. 英語圏以外の海外で仕事をする上での注意点

この記事を書いている私は、大学でイタリア語を学んだ後、これまでイタリアと日本で約1000件近いイタリア語通訳・翻訳案件をこなしてきたプロのイタリア語通訳です。


近年は爆発的な訪日外国人観光客の増大と共に、主に通訳案内士として年間約200日ぐらいイタリア人観光客のガイディングの仕事を日本全国で行っています。


日本人にはイタリア語は想像しているほどハードルの高くない外国語である3つの理由

イタリア語とローマ字

日本人にはイタリア語の発音は難しくありません。というと、皆さん、「えーっ?!」と思われるかもしれませんが、順に説明していきます。


日本人はイタリア語の文章を学び始めた初日にすべてほぼ正確に音読できるんです。


日本では小学校の3年生でローマ字という日本語の表記方法を学びますよね。


「ローマ字」。そうです、まさにイタリアの首都のある「ローマ」の「文字」です。


これは西洋で広く使用されているアルファベットを用いて日本語のことばの音を表記する方法で、ひらがなもカタカナも読めない外国の人が日本語の単語やフレーズを音として覚えるのにも役立っています。


このため、日本人はなんと小学3年生にして、英語を学ぶ前にイタリア語のことばの表記方法とほぼ同じような方法で、アルファベットでことばの音を表記する基礎訓練を既に受けているのです。


つまりこれはある意味イタリア語表記の基本の基本のようなものを無意識のうちに学んでいるといえます。


ローマ➡Roma 日本➡Nippon おめでとう➡Omedetou など


イタリア語の音と日本語の音

イタリア語は、その響きの美しさから、 “Lingua Musicale”(音楽的言語)と呼ばれていますが、実はイタリア語の音と日本語の音は非常によく似ています。


イタリア語と日本語は全く起源も文法も全く違う言語なのですが、いくつか大きな共通項があります。


その一つは、イタリア語も日本語もそれぞれのことばはほぼすべて母音で終わるという特徴です。


例:Lamborghini➡ランボルギーニ Toyota➡トヨタ Lingua➡リングア Hakusai➡はくさい


えっ?!「ニ」も「タ」も母音じゃないんじゃない?